「売った方がいい?」に、私がすぐ答えない理由
不動産の相談を受けていると、 「この実家、売った方がいいでしょうか?」 「親の古いアパート、もう売った方がいいですよね?」 と聞かれることがあります。 そんなとき、私はすぐに 「売った方がいいです」 とも、 「残した方がいいです」 とも答えません。 不動産会社なのに、 なぜすぐに売却を勧めないの? と思われるかもしれません。 でも、 「売るか、残すか」を考える前に 確認しておきたいことがあります。 今回は、実際の相談で 私がどんなことを考えているのか、についてです。 なぜ売りたいのか 「売った方がいいですか?」 と聞かれたとき、 最初にお聞きするのは 「どうして、売った方がいいと思われたのですか?」 ということです。 同じ「売りたい」という言葉でも その理由は人によって違います。 たとえば、 「空き家になって、管理が大変だから」 「兄弟で分けるのが難しそうだから」 「古いアパートなので、これから修繕費がかかりそうだから」 「親が施設に入り、もう実家へ戻る予定がなさそうだから」 「使う予定がないので、持っていても仕方がないと思ったから」 理由が違えば、 考えるべきことも変わります。 私がまず知りたいのは 「売りたい」という結論より その奥にある困りごとです。 売る以外の選択肢も 理由を聞いたら、 「では売りましょう」 と、すぐに 進めるわけではありません。 売る以外の方法がないかも 一度考えます。 そのまま持っておく。 家族の誰かが使う。 貸す。 一部だけ活用する。 しばらく現状維持する。 もちろん、 検討した結果 「やはり売却するのが現実的ですね」 となることもあります。 でも大切なのは、 最初から売却ありきで 考えないことです。 選択肢を 並べて比べてみてから 売るかどうかを考えた方が あとで 「ほかの方法もあったのでは」 と後悔しにくくなると思います。 価格のイメージを確認 売却を考えている方には 「いくらくらいで売れると思っていますか?」 とお聞きすることもあります。 多くの方が、 何となくでも価格のイメージを持っています。 「この辺なら2,000万円くらいかな」 「家が...