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空き部屋を利用した犯罪・・・

他人のクレジットカードを使用して、ネットで商品を購入、そして

マンションの空き部屋に商品を配達させて受け取る。その後商品は転売・・・

ネット通販を利用した犯罪に、マンションの空き部屋が利用されたという報道がありました。

(2015年10月14日 毎日新聞)


自分が管理している賃貸物件は大丈夫だろうか?と思い、空き部屋を確認しています。

そもそも、何故このような事件に利用されるのか。

犯人は、空き部屋の鍵が現地に保管されているケースがある・・・という事を知っていたのでしょう。


賃貸物件の管理会社など空室を自社だけでなく、同業者へも入居者を決めてもらう際、

お客様ご案内の手間を省く為に、現地に鍵を保管しているケースがあります。








鍵は暗証番号付きのキーボックスに保管されていて、お客様ご案内の際に「暗証番号」を

教わってそこから空室の鍵を取り出し、部屋を開けてご案内・・・という仕組みです。


以前は、仲介業者がお客様ご案内の度に、家主より入居募集依頼を受けた会社(管理会社など)

へ、鍵を借りに行っていたのですが、その手間を省く為に現地に鍵を置き、仲介業者による物件

案内を促進する為に行なわれています。


稀に、その暗証番号を仲介業者ではなく、お客様へ直接伝え、「自分で鍵を開けて部屋を見て!」

という業者がいますが、あまり良い方法では無いと思います。この場合は、すぐに暗証番号を

変更する必要がありますね。


さて、今回の事件は、以前に不動産会社に勤務していた人がおこなったようで、

鍵の保管場所や暗証番号に関する情報を、不動産業者が使う専用サイトに不正アクセスして

情報を得ていたようです。


鍵の保管場所や暗証番号に関する情報の不動産業者専用サイトがあることを

同じ不動産業者ながら、自分は知りませんでした。



自分も、空き部屋にキーボックスを置くケースがありますが、顔を知っている同業者にのみ

暗証番号を教えるようにしています。ここまで簡略化されているとは意外でした。